根管治療

根管治療について

1細菌の繁殖している歯根の神経内部(根管)にある感染物を掃除します。

2洗浄した根管内に再感染しないよう、薬を貼薬し、仮のフタをします。

3後日、炎症がないことを確認し、根管内の空洞を遮断するための薬を填入します。

4填入後、フタをして終了です。被せ物が必要な場合は引き続き治療をしていきます。

根管治療には細心の注意を払って行う必要があります。治療が難しい理由として、小さな歯の内部を掃除するため、根管の直径は0.1ミリないこともあります。
また、奥歯になればなるほど根管は複数本存在し、歯根そのものの湾曲度合もきつくなり、神経も含めて根管内の感染物を完全に取り除くのは、技術的に大変困難であるのが現実です。

そのため視野が不完全になり、一般的な治療器具が届かないなど非常に難度の高い治療です。
当院では、治療に精通した医師や精密な治療を行うための設備が整っているので安全性の高い環境で治療を受けていただくことができます。

マイクロスコープの導入

1998年にアメリカの歯科業界で、根管治療専門医はマイクロスコープを使うことが義務付けられました。
しかしながら、日本ではマイクロスコープを使っている歯科医院があまりないのが現状です。
マイクロスコープを用いることにより、術中の視野の確保が容易になり、より正確で精密な根管処置が可能になります。
そのため、歯の保存率が将来的にも飛躍的に高くなることが期待できます。

当院では、マイクロスコープを導入しており、よりよい環境で治療を受けていただけます。

ニッケルチタンファイル

ファイルというのは、根管内の神経や感染物を機械的に切削除去するためのドリル状の針のような道具のことです。
完全に感染物を切削除去するためには、ファイルの直径をだんだん大きくしていかなければなりませんが、一般的に使用されているものはステンレス製で硬く、大きくなればなるほどしならなくなります。

そのため湾曲している歯根内の根管の処置時に破折し、咬みこんで取れなくなることがあります。
結果、完全な切削除去が終わる前に破折した場合、病状の改善が困難になるばかりか、最悪抜歯をしなければならなくなる可能性が生じます。
こういった困難性の高い根管に対して、安全性を向上させるためにニッケルチタン製のファイルが開発されました。
ステンレス製のファイルと比べて、柔軟性が高く、咬みこみも浅いため100%安全とは言えませんが、湾曲が強く、極細の根管に使用しても破折しにくいので、より適切な根管治療を行うことができます。

当院では、困難性の高い根管治療に対応するため、ニッケルチタンファイルやその他器具等を導入し、可及的に歯を保存できるように努力させていただいております。